PR企画の考え方と作り方のコツ
公開日:2023/05/02 最終更新日:2023/06/06
PR企画を考えるときに、何も制限をなく考えるのは途方もない作業であり、非常に難易度が高くなってしまいます。
そこでおすすめなのが、メディアに取り上げられやすい要素を盛り込むことを意識してPR企画を考えることです。
この記事ではPR企画を考えるときのポイントを3つ紹介します。
PR企画の作成に役立ててください。
目次
PR企画を作る際のポイント
メディアに取り上げられやすいPR企画を考える時には、下記の3つのポイントが重要です。
それぞれについて詳しく紹介します。
素材の選定
PR企画を考える際には、「メディアが取り上げる=ニュースになる素材」を選定する必要があります。
企業がマスコミに対して提供する情報のうち、メディアの価値判断という「ふるい」に掛けられ、残ったものがニュースになります。
ここで気を付けておきたいポイントは、企業はニュースを提供するのではなく、ニュースの素材を提供するということです。
このために、どういう素材がニュースになるのかを見極めて情報提供する視点が必要になり、以下のような素材がニュースになりやすい素材となります。
広報素材 | 詳細 |
---|---|
新しいこと!! 他にはないこと | 世界初、日本一、業界初など、「初めて・一番」は大切な要素です。 |
社会性がある | 社会的なテーマに関連させることがポイントです。 |
未発表である | マスコミに未発表な情報であることが大事です。 |
正確な情報である | 未確認な要素が無いこと、データの裏付けがあることが求められます。 |
話題性がある | 時流や季節に合っていることが重要です。 |
こうした素材に加えて、収集した情報にメッセージやストーリーを加えて発信することが重要となると同時に、企業側に立った考え方ではなく、客観的立場で見ることが要求されます。
素材の切り口を考える
素材をピックアップしたら、その素材が以下の切り口で提供できないかを考えてみましょう。
切り口 | 例 | 詳細 |
---|---|---|
ギャップ・対立 | ・●●なのに▲▲な~ ・●●vs▲▲ | 定説の逆をいく発想でココロを動かす |
最上級・初 | ・世界初、日本一 ・●●過ぎる~ | たとえニッチカテゴリーでもNo.1でココロを動かす |
社会性・地域性 | ・●●化社会 ・●●県は~だ | 共感し合える世の中ごとでココロを動かす |
人物 | ・人気の●●さんが ・社長が●●を | 影響力のある人の言葉・行動でココロを動かす |
キーワード | ・第三の●● ・●●女子 | 現象の兆しをコピー化することでココロを動かす |
トレンド | ・今日は●●の日 ・最近流行の●● | 最も説得力ある流行にのってココロを動かす |
上記の切り口で提供できない場合は、「どんな要素を付加すればいい切り口で情報が提供できそうか」を考えてみましょう。
発表したい情報に対して切り口が見いだせない場合は、独自に調査データを取得し情報発表をするのも1つの手段です。
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適切なタイミングでの情報発信
どんなに魅力的な商品やサービスでもタイミングが合わなければ、メディアは今取り上げるネタではないと判断します。
極端な例ではありますが、クリスマスに関する情報を春に提供してもメディアに取り上げられのが難しいように、時事にあっていないものは掲載獲得が難しくなります。
そこで弊社では以下のように年間の時事ニュースを洗い出し、そこに提供する情報をかけ合わせることで、企画を作成するように心がけています。(2023年の例)
先を読んで時事ニュースにかけ合わせをして、自社の素材の切り取っていくことで、ぐっとメディアへの掲載角度を高めることができます。
また上記のような時事ニュースやシーズンイベント以外にも、その時々でトレンドとなっているキーワードを意識して企画を考えることで、メディアに注目され掲載される確度が高まります。
この記事の内容やトレンドキーワードをまとめた資料はこちら
新商品をPRするときのコツ
PR企画を作りたいという方の中には、新商品の発表にあわせてPRをしたいという方も多いと思います。
ここでは商品PRを行う際のコツを紹介します。
露出イメージと全体スケジュールを考える
まずはPRをしたい商品について、どのように露出を獲得したいのか、いつ露出したいのかを考えます。
露出のイメージについては、〇〇という媒体の△△という特集に掲載されるなど、できる限り具体的なイメージを作成します。
雑誌のタイアップ記事などの場合は、数ヶ月前から特集が決まっている場合も多く、情報も公開されています。
自社のサービスがどの特集となら相性がいいかなどを確かめると同時に、いつまでに何を用意すればいいかなども確かめるようにしましょう。
プレスリリースを作成する
メディアへの情報提供はプレスリリースを通して行うことが一般的です。
プレスリリースを作成する際には「目を引くタイトルをつける」「視覚的にわかりやすい画像を入れる」「時勢やニュース性を意識する」など、メディアにとって魅力的に映るような形で作成することが重要です。
プレスリリースの書き方やコツについてはこちらの記事を参考にしてください。
メディアアプローチを実施する
プレスリリースの配信サービスで一括で配信することはできますが、確実に自社が届けたいメディアの担当者に見てもらえるかはわかりませんので、掲載したいメディア向けにアプローチを実施します。
アプローチを実施する際には「広告宣伝」にならないように、あくまで「メディアとして取り上げる価値」があるように情報提供することが重要です。
必要に応じてファクトブックを作ったり、メディアキャラバンを実施するなどを検討してみてください。
まとめ
自社にとっては大きなニュースや大事なニュースであったとしても、メディアに取り上げられるには
・ニュースになる素材
・よい切り口
・タイミング
ごなければなりません。
しかしながら3つのポイントを意識しながらPR企画を考えることで、ただの思いつきや一か八かの企画になることは避けられます。
弊社ではPR企画のサポートはもちろん、広報の年間計画のサポートも実施しています。
興味のある方は気軽にお問い合わせください。
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