ファクトブックの作り方と事例

公開日:2023/05/11 最終更新日:2023/06/06

ファクトブックの作り方と事例
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自社のサービスや業界、現状、基本情報をメディアや関係者に知ってもらうために作成するファクトブックはメディアリレーションズを行う際にも利用できます。

この記事ではファクトブックとはどのようなものなのか、利用されるシーンや作成時のポイントを紹介します。

ファクトブックとは?

ファクトブック(Factbook)は、企業や組織が作成する情報集として利用される資料で、企業の概要や統計データ、業績情報、事業戦略、市場動向などの情報をまとめた資料のことです。

報道関係者や投資家などを対象として、自社の理解促進を目的に作成されます。

よく「プレスキット」と混同されることがありますが、プレスキットは報道のために利用されるロゴや問い合わせ先の情報などを主としているものになるため、ファクトブックとは役割が異なります。

ファクトブックはどんなシーンで利用される?

企業に関する情報がまとまったファクトブックはメディアコンタクト、メディアキャラバンや取材対応時に活躍します。

ファクトブックは1つの資料として企業の基本情報はもちろんのこと、業界全体に関係するデータ等がまとめられた資料ですので、都度情報を調べ上がる必要がなくなります。

またメディアにコンタクトを取る際や、メディアキャラバンとして色々はメディアを回るときには、資料が1つにまとまっていることで、自社の情報を伝えやすく、メディアに効率的に情報を伝えることができます。

ファクトブックに入れるべき情報

ここではファクトブックに入れ込むべき内容を紹介します。

いずれの項目も長くならないように、端的に理解できることを意識してまとめるようにしましょう。

自社の歴史や基本情報

ファクトブックには企業の歴史や発足の経緯などを簡単に記載します。また経営者の経歴も記載することで、経営者に興味を持ってもらえる場合もあります。

また従業員数の推移や男女比などの構成データ、企業独自の福利厚生などを行っている場合はその点もファクトブックにまとめておきます。

その他、会社の所在地や問い合わせ先といった基本情報の記載も忘れないようにしましょう。

事業や商品の売上高などのデータ

自社商品や事業の売上高、業界シェア率、販売数など過去数年分のデータをまとめ、情報として掲載しておくことでメディアに利用してもらえる可能性があります。

また未来予想などのデータがあると興味を持ってもらいやすいため、数年先の計画を立てている場合はデータを掲載しておくのも効果的です。

データを使う際には数表だけだと分かりづらく、ぱっと見で興味を持ってもらうことは難しいですので、グラフを活用するなどデザインも意識するようにするのがおすすめです。

解決を目指す社会的な課題

自社の事業を通してどのような社会的な課題を解決しようと思っているのか、その背景や想いをまとめます。

課題に関してはどのくらいの方が困っているのか、などデータを利用することでメディアにも伝わりやすくなります。

ただしデータに関しては、自社で取得したものでも大丈夫ですが、信頼性を担保させるためには、公的機関が発表している情報など第三者機関の取得したデータを活用するのがおすすめです。

業界についての情報

業界全体像をまとめることで、業界全体がどのような動きをしているのか、その中で自社の立ち位置はどのようなところなのかを明確に表すことができます。

また同じ業界に所属する競合の情報も記載しておくことで、自社との違いを明確に表すことができるでしょう。

他社との差別化ポイントについて説明をする時は、自社の宣伝が強くならないように、あくまで報道に利用するための客観的な内容であるように注意しましょう。

ファクトブック作成時のポイント

ファクトブック作成時には、以下のポイントを意識して作成し、さらにメディアに活用してもらえうものを目指しましょう。

自社の宣伝ではなく、業界のトレンドを伝える

メディアに取り上げられることを意識すると、どうしても自社のアピールがしたくなり、結果的に宣伝色の強いものになってしまいがちです。

あまりに自社の情報ばかりになってしまうと営業資料のように捉えられ、読まれない可能性が高まってしまいます。

メディアに興味を持ってもらうためには、業界の現状やトレンド、自社を含めた業界他社の動きなど、業界全体のトレンドが理解できる内容であることが大切です。

自社が所属している業界だからこそ知っているトレンドや最新の情報を盛り込み、メディアに業界に対して興味を持ってもらうことを意識するようにしましょう。

ストーリーを大切にする

ファクトブックは正確性が重要となるため、自社の基本情報や定量的なデータが多くなります。

しかしながら無機質なものに仕上がってしまうと、内容が頭に入ってこず、興味を持ってもらえない可能性があります。

そのため、定量的なデータなどをベースとして、課題に対してどんな想いで、どのようなものを提供するのか、結果的にユーザーをどう喜ばせ、社会的な課題に解決しようとしているのか。そのためにどのような動きを現在行っているかといったストーリーとして伝えることが重要です。

ファクトブックを読むのは「人」ですので、人が興味を持ちやすいものにすることを意識しましょう。

大事な部分の根拠は明確にする

ファクトブックには定量的なデータを掲載することが多く、自社のストーリを伝えるためにもデータ活用は有効な手段です。

しかしデータの出どころが明確でない場合は、信憑性に足るものかの判断ができず、利用してもらえない可能性が考えられます。

データに関しては細かく出典を記載するなど、人から信頼してもらえるようにしましょう。

ファクトブックの事例

実際にファクトブックを作成する際の参考になるように、ファクトブックの事例を3つ紹介します。

オリエンタルランド

ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドでは、自社の会計情報や主要施設の情報などに加えて、遊園地・レジャーランドの市場規模や年間入場者数のデータをファクトブックに入れています。

オリエンタルランド:ファクトブック

小田急電鉄株式会社

小田急線を運営する小田急電鉄のファクトブックでは業績などのデータに加えて、沿線人口の推移、沿線における取り組みが紹介されています。

地域ごとの取り組みでは写真が豊富に利用されており、わかりやすい構成となっています。

▶小田急電鉄:ファクトブック

大東建託グループ

大東建託グループのファクトブックは事業概要・業績、業界ポジション、市場・事業環境、ビジネススキームなどを定量的にご説明させていただくことを目的として作成されています。

事業ごとに他社比較がされており、大東建託グループの立ち位置が理解しやすい資料となっています。

大東建託グループ:ファクトブック

まとめ

ファクトブックの作成には時間もコストもかかりますが、今後の広報活動に使えるほか、自社の立ち位置などを改めて把握するためにも活用できます。

またできた資料は会社説明会やウェビナーなどでも利用できます。

自社の情報を伝えるためには、どのような内容を盛り込めばいいか、どのようなデータを入れることで魅力を伝えられるかなどを考えることで、ファクトブックの質は高まっていきます。

場合によっては外部の会社に依頼し、自社の魅力を改めてみつけファクトブックを作成し、魅力を発信していくことも有効です。

弊社株式会社oneでは情報の整理、ファクトブックの作成、その後の戦略サポートまで支援しておりますので、気になることがあれば気軽に問い合わせください。

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