【編集者はデータがお好き】メディア掲載にリサーチデータを活用しよう
2018.09.12
プレスリリースを行う際、メディア掲載を実現するためにはメディアの編集者に興味を持たれるプレスリリースを作成する必要があります。では、一体どのようなプレスリリースが編集者に「掲載したい」と思ってもらえるのでしょうか。
今回は、そんなプレスリリースを成功させるための『ポイント』とネタ作りにオススメな『リサーチデータの活用』についてご紹介します。プレスリリースの『コツ』や『ノウハウ』を知りたい方は、必見です!
目次
メディアに取り上げられない…何故?
自社や自社の商材の情報を取り上げてもらうため、必死にメディアへ情報を送り続けているのに、なかなか思うようにメディアに掲載がされないというお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。PR施策の1つである、そうしたメディアへの「プレスリリース」には、実はコツがあるのです。
プレスリリースは、作成の際の書き方や体裁などについては問題なく行なえている企業が殆どですが、多くの企業がこの「コツ」ともいえる、ある重要な「考え方」を掴みきれておらずに失敗しています。
まずは、その「重要な考え方」を理解したうえで、プレスリリースのノウハウについてご紹介しましょう。
メディア視点に立ったコンテンツ作りがカギ!
プレスリリースを成功させるための大きな「鍵」、それは『掲載を目指すメディアの視点に立ったコンテンツ作りができているか』です。
プレスリリースとは、メディアに対して自社や自社の商材、イベントなどについての情報を積極的に送り、メディアに取り上げてもらおうと働きかける施策です。ここで重要なのは、プレスリリースで作成・送付した情報はメディアの編集者が気に入り「この情報を掲載したい」と思ってもらえない限り、掲載が叶わないということです。
つまり、プレスリリースで大切なコツというのは『メディアの視点に立って、そのコンテンツを掲載したいと思える内容に仕上げられているか』どうかという点にあるのです。
そのため、掲載を狙うメディアがある場合には、そのメディアをよく研究しどのような情報が求められているのか考慮してリリースを作成することが重要です。
編集者が取り上げたくなるコンテンツの3つの条件
もしあなたが、メディアの編集者だった場合、どのような情報が舞い込んできたら「掲載したい」と思うでしょうか?
ここで覚えておいていただきたいのが、『メディアの編集者/記者はニュースを作らない』ということです。メディアの編集者/記者は非常に多忙なケースが多く、手元に舞い込んだプレスリリース情報を見る際に「この商品・サービスなら、こういう打ち出し方をすればニュースになるな」「こういう裏づけデータと合わせたら、ニュース性が増すな」などといった考察はあまり行ないません。
メディアの編集者/記者は、届けられたプレスリリース情報を見てそれが既にニュース性を持っているか否か判断するだけになります。そのため、プレスリリースを作成する際は、『そのまま記事として使用できるような内容とデータが揃っているか』に配慮しながら作成する必要があります。
では、具体的にメディアの編集者/記者が即座にニュースとして取り上げたい・取り上げられると判断するコンテンツとは、どのようなポイントを抑えているのでしょうか。以下に、それらのポイントをご紹介します。
①時事性
まず、メディアが求めている情報の特徴として「時事性」が挙げられます。
メディアでは、例えば「春の新生活におすすめな○○」や「今夏の流行間違いなし!快適に過ごせる○○」など、その季節・時期に関連した情報が好まれます。これは、メディアのユーザー・読者からの興味・関心が高く、有益な情報になりやすいからです。また同様に、現在ニュースとして話題を呼んでいる事柄に関連した情報もユーザー・読者の関心が高いため、メディアに好まれます。
例えば「幼稚園/保育園の不足により待機児童が増加している」というニュースがよく取り上げられ話題となっている場合には、それに関連づいて「ワーキングママの意識・実態調査意」を実施し、「ワーキングママに聞いた『子育てが大変だと感じるポイント』と役に立つアイテムとは?」のようなコンテンツを作成すると、メディアに取り上げられる可能性が高くなります。このように、時事性は情報発信したい商材やイベントに『テーマ設定』を行うことで、コンテンツに盛り込むことができます。
これらをまとめると、「季節・時期」や「世間で話題のニュース」に関連した、『時事性』のある内容をプレスリリースに盛り込むとメディア掲載の確率が高まります。
②信憑性
また、メディアは情報を発信する立場にあるため、情報の「信憑性」を重視します。
もしも、企業が一方的に作成したプレスリリースに「業界でNo.1人気」「利用者満足度 第1位」などの売り文句が何の根拠もなく書かれていた場合、編集者/記者はその情報の信憑性を疑い掲載を避けてしまうでしょう。プレスリリースの作成では、事実に基づいた情報を活用することが重要です。
そのため有効な手段として、しっかりと設計された調査によって得られたデータを活用するとコンテンツ作成に非常に役に立ちます。
③中立性
「信憑性」と同時に、メディアは情報発信において中立性を守らなくてはなりません。
例えば、一方的に「○○企業の商品よりも優れている」や「競合他社の商品は○○な部分がダメだが...」のような内容をプレスリリースとして送ってしまっては、編集者/記者は情報をメディアへ取り上げてくれません。
中立性を確保し、かつ自社の商材やイベントの良さをアピールするためには、「信憑性」同様に客観的な視点に基づいたリサーチデータを活用すると効果的です。
メディアの特性を理解し、編集者の興味・関心を分析しよう
以上3つの、プレスリリース作成のポイント・コツをご紹介してきましたが、さらにメディア掲載の確率を上げる方法をご紹介します。
それは、上述の『メディアの視点に立ったコンテンツ作りがカギ!』でも少し触れた「メディアをよく研究すること」です。メディアごとに求めている情報や掲載する情報の傾向・特性が違います。更にいえば、そのメディアの編集者によってもこれの傾向・特性は違います。
自社が掲載を狙うターゲットのメディアにどのような情報が求められているのか情報を掴んでおくことは、そのメディアへの掲載の確率を高めるための重要な武器となります。そのためにも、対象のメディアの編集者との接点を持ち定期的に情報交換を行うことが望ましくなります。
「リサーチデータ」活用がおすすめな理由
最後に、これまでプレスリリースを成功させるためのコツやノウハウについてご紹介してきましたが、特に情報の『信憑性』『中立性』を充分に確保したコンテンツを作成するためには、目的・用途に合わせた客観性・信頼性のある調査データの活用が非常に効果的であるとお分かりいただけたかと思います。
PR施策において、実はこの『リサーチ』が施策の成功確率を上げる要素となります。このように、PR活動に取り組まれる皆さまには、リサーチの要素を掛け合わせた『リサーチPR』を行うことで狙ったメディアへの掲載確度を高め、その先の受注や売上の増加を先着的に狙っていくことがおすすめです。
また、リサーチで得た情報はプレスリリースだけでなく、ブログ・SNSでの情報発信などといった他のPR施策のコンテンツとして活用したり、あるいは営業用の資料や企画書に含むデータとして活用できるなど、二次活用の幅も広く存在します。
皆さまも是非、プレスリリースを作成する際は上記のポイントを抑え、リサーチデータを活用してPRの効果を高めて認知度向上や売上アップを狙ってみてください。