インナーブランディングとは?アウターブランディングとの違い
公開日:2023/05/08 最終更新日:2023/06/13
昨今インナーブランディングの重要性は高まっており、取り組む企業が増えてきています。
この記事ではインナーブランディグとはどのような活動なのか、アウターブランディグと比較しながら紹介しています。
重要視される背景や手法についても紹介していますので、参考にしてください。
ブランディングとはどのような活動なのかを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
目次
インナーブランディングとは?
インナーブランディングとは、企業や組織の内部においてブランドイメージを確立し、社員の理解や共感を促し、企業文化を形成する取り組みです。
社員が自社ブランドを理解し、ブランド理念に共感し、それを実践することで、企業の外部ブランドイメージの向上や顧客満足度の向上など、様々なメリットが得られます。
インナーブランディングは、社員が企業の価値観を共有することで、社員自身が主体的に行動し、企業全体で目標達成に向けた努力を行うことができるようになります。
社員の行動や言動が、企業のブランドイメージに大きな影響を与えることになるため、インナーブランディングは非常に重要な取り組みとなります。
インナーブランディングとアウターブランディングの違い
ブランディングにはインナーブランディングとアウターブランディングがあり、2つの違いは次のとおりです。
インナーブランディング | アウターブランディング | |
---|---|---|
役割 | 組織内の従業員にブランド理念を浸透させ、共有することによって、外部に向けて一貫性のあるブランドイメージを作り上げること | 消費者や外部ステークホルダーに対して、企業のブランドイメージを構築し、強化すること |
手法 | 社員研修、社員コミュニケーション、社員向けのブランディングツール、社内報の作成など | 広告、マーケティング、PR、スポンサーシップ、SNS、イベントなど |
ブランディングと言った場合は、活動が売上向上に直結するため、消費者に対して行う広告やSNSキャンペーンなどアウターブランディングが注目されがちです。
しかしアウターブランディグを実施するのは自社の社員です。
社員に対して自社のブランドや価値観が浸透していないと、アウターブランディグの取り組みもうまくいかなくなってしまいますので、どちらか一方をやればいいと言うものではなく、同時に施策を実施することが重要といえます。
インナーブランディングが重要視される背景
労働人口の減少による人材競争激化や人的資本経営の重要性の高まりなどを背景にインナーブランディングが重要視されています。
労働人口の減少
近年、少子高齢化に伴い、労働人口の減少が進んでいます。
そのため、優秀な人材を確保することが困難になっており、企業は人材獲得競争を強いられています。
このような状況下で、企業は自社ブランドを強化し、魅力的な企業イメージをアピールすることで、人材の獲得・定着につなげる必要があります。
そのためには、従業員が自社ブランドを共有し、自社に強い愛着を持つことが必要であり、インナーブランディングが重要とされています。
人的資本経営が重視
人的資本経営とは、人材を資本として捉え、投資していく経営手法です。
従業員が経営資源の一つであることを認識し、その資源を最大限に活用することが求められます。
そのため、従業員に企業のビジョンやブランド理念を共有することが必要であり、それを実現するためにはインナーブランディングが不可欠とされています。
従業員が企業のビジョンやブランド理念を共有し、自社に強い愛着を持つことで、より生産性の高い働き方ができるようになります。
インナーブランディグの手法
インナーブランディングの重要性や目的がわかったところで、実際にインナーブランディングを進めるにはどのような手法があるのかを紹介します。
一気にすべてを行う必要はありません。まずはできることから進めてみましょう。
社内報・社内メディアの運用
社内報やブログなど社内向けたメディアは、社内への情報共有や理念の浸透、コミュニケーションの活性化に役立ちます。
社内報といった形で形式を整えて発信することには手間がかかりますが、手にとって情報に触れる人にとっては内容を理解しやすく、親近感を抱けるものとなります。
弊社ではPRで培った視点や企画力をもとに社内報などの広報誌の作成支援も行っています。資料も公開していますので気になる方は読んでみてください。
社内向けメルマガの発信
社内報やメディア運営よりも手軽に行える情報発信がメルマガです。
社内報等に比べると表現方法に制限がかかるので、長い文章になると読まれなくなってしまう可能性がありますが、
・社内イベントの告知
・オフィスやビルの清掃や工事に関するお知らせ
など簡易的な情報発信を行う手段としては適しています。
一方でSlackやChatworkなどSNSツールを利用している場合は、活用方法がかぶりがちになってしまうので、どのツールをつかうのか、何のために使用するのかは明確にしておきましょう。
社内向けイベントの企画・運営
社内の一体感醸成や社員同士のコミュニケーション活性化に役立つのがイベントです。
イベントと言っても
・従業員同士の交流を図るラフなイベント
・理念やビジョン共有を行う全社会のような広報色の強いイベント
など色々な種類があり、目的も様々です。
ここまで紹介した手法はあくまで一例です。企業の状況や方向性によって手法は適切に組み合わせることが大切です。
インナーブランディングまとめ
インナーブランディングは実施していく過程で徐々に効果を発揮し、 組織内の従業員にブランド理念を浸透させ、共有することによって、外部に向けて一貫性のあるブランドイメージを作り上げることができます。
すぐに効果がわかるものではないと理解した上で、長期的な取り組みなると考え取り組んでいくようにしましょう。
弊社ではインナーブランディグやアウターブランディングなど、年間の計画を立てブランディングのサポートをしています。
少しでも気になることがあれば、気軽にお問い合わせください。
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