パブリシティとは?意味や広報との違い
公開日:2023/05/22 最終更新日:2023/06/07
・パブリシティってよく聞くけどなに?
・広報活動とパブリシティは何が違う?
などパブリシティという言葉は広報活動においてよく聞く言葉ではあるものの、それが何を示しているのか、どのようなことを目的とした活動なのかなど疑問をお持ちの方の多いのではないでしょうか。
この記事ではパブリシティとはなにかを紹介すると同時に、パブリシティを実施するメリット、やり方などを紹介しています。
目次
パブリシティとは?
パブリシティ(Publicity)は、企業や組織がメディアを活用して情報を広く伝える広報戦略の一環です。
メディアを通じて企業や組織のニュース、製品、サービス、イベントなどを大衆やターゲットオーディエンスに対して積極的に発信し、注目を集めることを目的としています。
ノンペイドパブリシティとペイドパブリシティ
パブリシティには「ノンペイドパブリシティ」と「ペイドパブリシティ」の2つがあり、それぞれ以下のようなものとなります。
ノンペイドパブリシティ | ペイドパブリシティ | |
---|---|---|
どのような活動? | 広告料を支払わずに自然な形でメディアに取り上げられる広報活動のこと。 | 広告料を支払ってメディア上で企業や組織の情報やメッセージを掲載・露出させる広報活動の一形態。 |
特徴 | メディアが独自に選んだ情報を報道するため、広告とは異なり自然な形で露出されます。このため、一般の消費者に対して信頼性や公正性があるとされることがあります。 | 広告主が情報やメッセージの内容やデザインを自由にコントロールできます。広告の作成や配置において自社の戦略やブランディングに沿ったアプローチを取ることができます。 |
どちらの手法を選択するかは、広報戦略や目標に応じて検討する必要がありますが、効果的な広報活動を展開するためには、両方の手法を適切に組み合わせることが重要です。
広報とパブリシティの違い
パブリシティとともに「広報」も良く聞く言葉であり、似たような概念を持ちますが微妙な違いがあります。
広報(Public Relations)とパブリシティ(Publicity)は、似たような概念ですが、微妙な違いがあります。
広報は、組織や企業が自身のイメージやメッセージを管理し、関係者や一般の人々に対してコミュニケーションを行う活動です。広報活動は、メディアリレーションズ、内部コミュニケーション、危機管理、イベントの企画・運営など、広範な活動を含みます。広報は組織や企業のブランドイメージの形成や維持、信頼性の向上、関係構築などを目指します。
一方、パブリシティは、広報活動の一部であり、メディアや一般の注目を集めることで、組織や企業の情報やメッセージが広く伝わることを目指します。パブリシティは、主にメディアを通じて情報が発信され、報道やニュースとして取り上げられることによって実現されます。広報活動が組織内外で行われる一方、パブリシティは主に外部のメディアを通じて行われることが特徴です。
簡単に言えば、広報は広範なコミュニケーション活動全体を指し、パブリシティはその中の一部であり、メディアを通じた注目や露出を重視しています。
なお、広報とパブリシティは密接に関連しており、パブリシティを通じて広報活動が支えられることがあります。パブリシティが広報活動の一環として計画的に活用されることで、組織や企業の知名度向上やメッセージの浸透、信頼性の確立などに貢献することができます。
パブリシティを実施するメリット
広報活動において重要なパブリシティですが、ここではパブリシティを行うメリットを紹介します。
高い露出と広報効果
パブリシティはメディアを通じて広く知られる機会を提供します。
報道やメディアの注目を浴びることで、広範な視聴者や読者に対してメッセージを伝えることができます。この広報効果により、知名度の向上やブランドの認知度の増加が期待できます。
また、パブリシティによって得られる報道やメディアの露出は、口コミやソーシャルメディアなどを通じて迅速に拡散される可能性があります。良質なパブリシティがバズ効果を生み出し、多くの人々に情報が広まることで、企業や組織の知名度や関心を高めることができます。
信頼性と公正性の向上
パブリシティは報道やメディアによって発信されるため、一定の信頼性と公正性が期待されます。メディアが企業や組織の情報を取り上げることで、中立的な立場から情報が発信されることがあります。その結果、消費者や関係者はより信頼しやすくなります。
無料または低コストで実施できる
パブリシティは一般的には無料または比較的低コストで実施できます。
報道やメディアの注目を集めることで、広告や宣伝に比べて広報活動の費用を節約することができます。特にベンチャー企業や予算の限られた企業にとっては、費用対効果の高い広報手法と言えます。
パブリシティ獲得のための方法
ここではパブリシティを獲得するための代表的な手法を紹介します。
それぞれ詳しく紹介します。
プレスリリースを作成しメディアに送る
ニュースや企業の重要な情報をメディアに発信する手法です。
メディアリリースはニュース性や興味を引く要素を盛り込み、メディアの取材や掲載を促すための文書として作成されます。
メディアリレーションズを実施する
メディアリレーションズはメディアとの信頼関係を築くための取り組みです。
メディア関係者との積極的なコミュニケーションや面談、報道機関のイベントへの参加などを通じて、メディアとのつながりを強化します。
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イベントやセミナーの開催する
イベントやセミナーを開催することで、メディアや関係者に対して情報を提供し、報道や取材の機会を創出します。
イベントやセミナーは新商品の発表、業界トピックの解説、専門知識の共有などを通じて関心を引くことができます。
まとめ
パブリシティは企業や組織がメディアを活用して情報を広く伝える広報戦略の一環であり、広報活動の1つです。
プレスリリースの作成配信やイベント開催などをすることで、 メディアを通じて企業や組織のニュース、製品、サービス、イベントなどを大衆やターゲットオーディエンスに対して積極的に発信し、注目を集めることができます。
大きな報道や記事化を獲得するためには、日頃からのメディアとの関係性構築が欠かせません。
パブリシティは自社にとって大きなメリットがある活動ですので、日頃からメディアとの関係性構築意識し、一方的に情報を発信するのではなく、関係性を築くことを意識し活動をしてみてください。
もし、パブリシティを始めるにあたり、何から始めたらいいのかわからない、パブリシティの活動を手伝ってほしいなどのご要望がございましたら、気軽にお問い合わせください。