メディアリレーションズとは?やり方を解説
公開日:2023/05/01 最終更新日:2023/08/25
広報部、PR担当者の業務内容においてメディアリレーションズは非常に重要な業務です。
この記事ではメディアリレーションズとはなにか?その重要性や実際に行うときの注意点を解説しています。
広報活動の目的や具体的な手段を確認したい場合は、まずは以下の記事から読んでみてください。
[関連記事]広報とはなにか?その目的と具体的な手段
目次
メディアリレーションズとは?目的や意義を解説
メディアリレーションズとは、企業や団体がメディアとの関係を構築し、良好な関係を維持することを指します。
企業や団体は自分たちの情報を広く発信していくために、メディアの力を必要としています。
良好なメディアリレーションを築くことは、結果的にメディアへの露出を増やすことに繋がり、自社の製品やサービス、認知度を広めることになりますので、広報業務の中で重要とされています。
メディアプロモートとの違い
メディアリレーションズとメディアプロモートは、両方とも企業がマスメディアとの関係を構築し、広報活動を行うことを目的としていますが、そのアプローチや目的は異なります。
メディアプロモートは、企業自身が直接マスメディアを活用して、製品やサービスを宣伝・PRすることを目的としており、メディアへの営業活動と言われることもあります。
企業側が直接マスメディアに対して情報を提供し、記事やニュースなどの形式で広報活動を行うことが主な目的としており、メディアリレーションズの活動の一環とされています。
メディアリレーションズの重要性
メディアリレーションズの目的でも触れたように、企業が情報を発信して関係者に情報を届けるために、メディアとの関係性構築は非常に重要です。
上記の点も含めて、改めてメディアリレーションズが重要とされる理由は以下のとおりです。
それぞれ詳しく紹介します。
企業の情報を広く伝えるため
まず第一に、メディアリレーションズを行った結果として、メディアを通じて企業の情報を広く伝えることができるため、企業の広報効果を高めることができます。
メディアは、多くの人々が利用する情報源であり、その影響力は大きいです。
そのため、メディアを通じて企業の情報を広く伝えることができれば、広告などの他の広報手段に比べて、より多くの人々に情報を届けることができます。
企業の信頼性向上
第二に、メディアリレーションズは、企業の信頼性向上にもつながります。
メディアは一般的に中立的な立場から情報を発信します。
そのため、企業がメディアとの関係を構築することで、自社の情報を中立的な第三者から伝えてもらうことができ、信頼性の高い情報発信が可能になります。
危機管理にも役立つ
第三に、メディアリレーションズは危機管理にも役立ちます。
企業が何らかの問題やトラブルに巻き込まれた場合、メディアの発信が大きな影響力を持つことから、常日頃からメディアとの良好な関係があれば、適切な情報提供や対応が行われやすくなります。
またメディアとの関係を築いておくことで、危機発生時のメディア対応の準備ができ、対応のスピードや質を高めることができます。
メディアリレーションズを実施する際のポイント
ここでは実際にメディアリレーションズを行う際のポイントを紹介します。
メディアの特性を理解する
まずは、ターゲットとするメディアについての情報を収集し、その特性を理解することが必要です。
例えば、発信するメディアの傾向やフォーマット、読者層などを調査することが大切です。
さらに理解を進めるためには記者名や編集者名を確認し、この人は環境問題に興味がありそう、スタートアップ系の記事が多いなどを理解しておくことで、アプローチするときに役立てることができます。
メディアの特性を理解しないまま情報を送ることは、掲載されないのはもちろんのこと、メディアとの信頼関係構築もできなくなってしまいます。
相手が欲しているものを提供できるよう、また欲していないものを無理に押し付けるようなことがないように、特性の理解をしましょう。
メディア側の視点も理解する
メディアは、自社の情報発信のためにニュース価値のある情報を求めています。
そのため、自社の商品やサービス、活動内容などがニュース価値を持つかどうかを考え、それをメディアに提供することが重要です。
例えば、新商品が出たからと商品の情報をおくるだけではなく、現在起きている環境問題に絡めるなど社会性を持たせることで、メディアにとって価値のある情報になりえます。
PR企画の考え方については以下の資料を参考にしてください。
メディアの担当者とのコミュニケーションを大切にする
メディアリレーションズでは、メディアの担当者とのコミュニケーションが欠かせません。
担当者との信頼関係を築き、メディアのニーズや状況を正確に把握し、自社情報を適切なタイミングで提供することが大切です。
仮にメディアに露出した場合は、その成果を確認し、担当者に感謝の意を示すなどのフォローアップを行うことも重要です。
また、フィードバックを受け、今後の情報提供に生かすことも大切です。
メディアリレーションズの注意点
ここではメディアリレーションズを行う際の注意点を紹介します。
誤った情報を提供しない
メディアに情報を提供する際には、正確性を確保することが必要です。
誤った情報を提供することで、信頼を失い、リスクを引き起こす可能性があります。
そのため、情報提供前には確認作業をしっかりと行い、正確な情報提供を心がけることが重要です。
メディアのニーズを理解する
メディアリレーションでは、メディアのニーズを理解することが大切です。
自分たちが届けたい情報をそのまま送るのではなく、メディアが求めている情報や、報じたい内容を把握し、それに合わせた情報提供を行うことが重要です。
掲載内容を無理に要求しない
メディアに届けた情報やそのまま掲載されるものではなく、メディア側で編集をおこなった上で、適切なタイミングで発信されます。
情報が出るタイミングや切り取られ方を決めるのはメディアであり、自社の思い通りにいくものではありません。
明らかな誤りや誤認識を与える発信がされている場合は修正を要望することはありますが、不満や自社都合の要望を押し付けることはやめましょう。
まとめ
メディアリレーションズとは、メディアとの関係性を気づくことであり、すぐにできるものではありません。
地道な活動にはなりますが、メディアとの関係性が構築されている状態は、企業にとっては資産とも言え、広告よりも強い効果に繋がることも少なくありません。
自社の情報を送るだけではなく、メディア側はどんな情報を欲しているのか、どんな発信をよくしているのかなど、メディア研究を行った上で、できることから実践してみてください。
弊社ではメディアリーレーションズのお手伝いはもちろんのこと、メディアへのアプローチのみ、PR企画のご提供などお手伝いが可能ですので、お気軽にご相談ください。